★アルミニウムとステンレスの違い
アルミニウムは銅や鉄の比重の1/3と軽量で、優れた耐食性をもち錆びにくい。ステンレスは鉄を主成分とし、クロムを10.5%以上含んだ錆びにくい(Stainless)合金鋼のことである。アルミや銅、チタンよりも強度がある。アルミ鍋はステンレス製の鍋よりも熱伝導がよく軽いのが特徴である。一方、ステンレス鍋は熱持ちがよく傷や変形に強い特徴がある
■ステンレスと鉄とはどう違うのですか?
ステンレスと鉄との違いを一言で表現するなら、鉄は時間が経つと酸化して錆びてしまいますが、ステンレスは非常に錆びにくいということです。ステンレスの「ステン」とは日本語で「汚れる、さびる」という意味で、「レス」は「〜しない」という意味です。つまり、ステンレスとは錆びないという意味になるのです。では、なぜステンレスは錆びないのでしょうか?
ステンレスは、鉄にクロム・ニッケルなどの元素を加えた合金鋼です。錆びにくいのは、鉄にクロムを添加することで表面に非常に薄い酸化皮膜(不動態皮膜)をつくり、周辺環境と反応しにくくなり耐食性が強くなるためです。クロムを11%以上加えると耐食性が向上し錆びにくくなります。またニッケルやモリブデンを加えていくと耐食性がさらに向上していきます。この不動態皮膜は傷ついても酸素や水があればすぐに新しく再生され、さびの発生を防ぎます。この不動態皮膜によって、いつまでもステンレスを美しく保つことができるのです
■ステンレス素材SUS304についてSUS304は炭素量が少なく耐食性、溶接性が良好であるため、高級ステンレス鋼として広く用いられています。用途は化学工業設備、建築材料、食品製造設備、製紙工業、車両工業、厨房器具などです。
■ステンレスの貰い錆びについてステンレスの表面に軟鋼・亜鉛・アルミニウムなどの異種金属が長時間接触または連結した状態で放置され、間に水分(湿気・結露等)を含むと、電池作用によりこれらの異種金属が腐食を起こし、鉄分が溶け出した錆が発生します。これはステンレス自身が錆びたのではなく「もらい錆」といいます。以上のことから異種金属との接触はできるだけ避ける必要があります。
●軽度の汚れやしみ/中性洗剤や石鹸水を布やスポンジに含ませ、その後水洗いや水拭きをして、最後に乾いた布で仕上げをしてください。
●初期の錆び(もらい錆び程度)/市販の清掃薬品を用い、スポンジやタワシ等で除去してください。その場合、局部的に「ためし拭き」をして洗浄効果を確認後、満足な結果であれば全面の清掃をしてください。その後は十分な水洗いをして最後に乾いた布で拭いてください。
●赤錆び:市販ステンレス清掃薬剤の赤錆び用を使用するか硝酸の15%希釈液を使って、ステンレスタワシ等でこすり落としてください。この場合も十分な水洗いが必要となります。
■磁石にくっつくステンレスがあると聞いたのですが。ステンレスには、磁石につくものとつかないものがあります。鉄にクロムを10.5%以上混ぜたステンレス(400系ステンレス)は磁石につきますが、鉄にクロム18%とニッケル8%を混ぜたステンレス(300系ステンレス)は磁石につきません。ただし、厳しい曲げや絞りなどの冷間加工を加えると加工部分の金属組織がマルテンサイトという金属組織に変形し、その結果磁性を持つようになります。磁性を持つということは磁石につくということであり、磁力を帯びるということではありません。
■A5052は種々のアルミ合金の中ではちょうど中間程度の強度を示す代表的な材料です。耐食性、成形性のほか、溶接性もよい材料です。加工や工作に向いた材料です。5000系のアルミ合金は、アルミの中では最もよく使われる合金とも言われています。工作材料のほか、自動車ホイール、船舶、車両材料、建材、飲料缶、板金など多様な用途があります。
■アルミ5052(ゴーマルゴーニー)材は表面処理をする前段階の“加工用素材”で、
塗装などのされていない「素地」となります。傷が目立ちやすく、サビ止め等の処理も施しておりませんので、使用方法や環境によって錆が発生する場合がございます。
若干の色ムラ、ヨゴレ、キズ等のクレームは受け付け致し兼ねますので、ご了承の上ご購入ください。
また色味や色艶はひとつひとつ異なり、鋼材によって風合いに違いがあります。
美観を求められる場合はステンレスヘアライン(HL)材をお選びください。
当店で取扱っている素材は全て「素地」であり、金属そのものの色をしています。
縞板の縞目模様は入荷状況により、模様の形状が異なります。
また、縞目の方向の指定は致しかねます。
予めご了承ください。
■ステンレスヘアライン(HL)材の注意事項
保護シートの柄が違う場合がございますが、製品は同じです。
アルミ縞板カバー画像(製品を加工する際小キズがありますこと、ご了承下さい。)
★アルミ縞板商品は、アルミ生材の為、多少のシミ、色あせなどがある場合がございます。
★ステンレス商品の養生テープで保護さしていただいている商品は、養生テープ剥した場合に多少のり跡が、残る場合がございます。